畠 俊夫(はた としお) 翻訳者/ピアノ技術者

畠 俊夫(はた としお) 翻訳者/ピアノ技術者

 

1950年生まれ
ヤマハピアノ技術学校、オスカー・ヴォルカー・シューレーピアノ製造コース(ドイツ)卒業。
キネブチピアノにて杵淵直知氏に師事、横浜楽器店勤務、シンメルピアノフォルテファブリーク(ドイツ)勤務、カール・ホッホシュタインにてカルジウス氏に師事(ドイツ)。
現在は自営のピアノ技術者として活躍。

2004年10月にスウェーデンのダーラナ県・レクサンド市にある国立ダーラナ大学楽器製造・ピアノ技術者養成コースの校舎を公式訪問した折、フォッシュ氏からドイツ語版の青本“アップライトとグランドピアノのメカニック調整(ドイツ語版:ドツェック訳)”を贈られた(ちなみに通称“青本” は3教本(黒・青・赤本)の第2冊目に当たる)。
帰国直後に本書(*)の翻訳依頼があり、2005年正月から仕事以外の全ての時間を翻訳に注いだが突如出版計画が中止になった。それにも拘わらず、2006年から黒本“アップライトとグランドピアノの修理”の翻訳に取り掛かった。青本“アップライトとグランドピアノのメカニック調整”の校正を手伝ってくれた若者達に『出版という形にならずとも、中身だけは残したい』という気持ちがそうさせたのだろう。
そんな折、フランクフルトのボチンスキー出版から突然「日本語出版に興味がある」というFAXが11月1日に送られてきた。その日から5年間は、大変な日々を過ごした。この3教本に、自由時間の全てのエネルギーを注いだのである。
3教本(黒本・青本・赤本)は既に数ヶ国語に翻訳・出版され、今後も多くの言語に翻訳されるとのことである。同じ内容の教本を多くの国の向上心ある若きピアノ技術者が学ぶことは、画期的・且つ素晴らしいことである。未だに一国内の基準で物事を判断しがちな日本国民であるが、(言葉の壁は別として)ピアノという万国共通の楽器に対する考え方だけは国際化していきたいものである。

*青本“アップライトとグランドピアノのメカニック調整”
以上、青本と黒本の「訳者から」より抜粋。

 

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